海外に出る決断を迷っている人へ

2025年12月にYMS制度を利用して渡英します。ちなみに現在31歳なのでギリホリです。

YMSを決断した理由

30歳という節目を迎えこの先の人生を考えた時、このままふらふらと海外で生活することを続けていていいのだろうか、日本に帰って腰を据えて結婚や仕事に向き合わないといけないのではないかと迷いました。「Quarter-Life Crisis~人生1/4の危機」なんて言われているそうですが、まさにそれを感じていました。世の中には同じように悩んでいる同世代がいるのではないかと思い、今回私がYMSを使おうと決断した理由について書いてみようと思います。

私は5年間の社会人経験の後、ワーホリを利用し途中2か月のフィリピン留学を挟んだ、トータル3年間オーストラリアで生活していました。その後「貧乏バックパッカー」をテーマに東南アジアを回り、現在帰国しています。

これらの生活を通して、日本は独自の文化があり、インフラ・公共交通機関はハイレベルに整えられ、コンビニやファミレスが乱立していて最高に便利、ゴミが落ちていない衛生的な環境(国民性、教育の賜物だろう)、食事はおいしくて安心・安全かつ安価、極め付きは最悪働かなくても国が生活を保障いてくれる。日本はなんていい国なんだと実感しました。(この環境で育ったら日本から出る必要はないし、国ガチャSSRなんて言われる訳よな…)

様々な国籍や年齢の人に出会いましたが、ある中東出身の若者と話す機会がありました。出稼ぎのために海外に出ようとしたけど、行きたい国は競争率が高く、しかたがなく自国よりも経済状況がマシだからここで働いていると話してくれたのを深く覚えています。(中国出身の友達も英語力の基準を満たした人しか申請できなくて、それでも倍率が1000倍以上だから行きたいなら毎年申請する必要があるって言ってたな。)

日本で生活していた時は気にもしなかったのですが、日本人はパスポート保有率が低く海外に出る人は少ないため、お金を払えば簡単にワーキングホリデーで海外に出稼ぎに出られる。私は日本に生まれなんてラッキーなのだろうと実感し、そのアドバンテージ無駄にするなんてもったいないと思いました。

またオーストラリアにワーホリで来ているヨーロピアン達の中には大学卒業して就職するまで時間があるから人生経験のために来ている。(20歳前後の人多くて、歳を感じたなぁ)両親がやっていて話を聞いて、自分もやりたいと思ったから。その両親からも行くべきだと金銭面のサポートまでして応援してくれているという人までいた。日本では安定や将来性を重視する傾向があるけど、海外では冒険心や自己成長を重視する考え方が根付いているんだと知り、海外生活で得られる経験に対する価値観が日本のものとだいぶ違うんだなと思った。そしてその価値観にとても惹かれました。

オーストラリアは多国籍国家で移民が多く、出身国の生活水準は悪くないと思われる人でも永住権取得を目指している人も多かった。(日本よりも英語に触れる機会が多い国の人にとっては比較的言語の壁が低く移住のハードルも低いと思う。)そういう人たちの中にはその国に住みたいという率直な欲求から行動している人もいて、自分らしい人生を追求していて輝いて見えたし、海外移住ってそんなに特別なことじゃないんだと感じました。

仕事や家探し、差別など様々な困難が待っているのはオーストラリア生活を経て予想できています。例えば大金払って買った車が故障し、修理して戻ってきたその日にカンガルーにぶつかって旅の計画全く違うものになったとか、部屋探しでだまされて6万失い仕事も見つからなくてうつに近い状態になったなどたくさんの大変な出来事がありました。当時はもうすべて嫌だ、投げ出して帰りたいと思ったと思います(正直覚えていない)。ですが今思い返すとやらなきゃよかったな、あの時こうすればよかったなという後悔は一つもありません。すべてが自分の経験になっていて学びがあった、そのおかげで出会いがあり救われたなどやって良かったという思い出でしかないのです。困難な状況に陥った時にはポジティブに受け入れられる考え方が身についていたのだと思います。そして今では「たられば」をほとんど考える事がなくなりました。(もし考えても落ち込むことなくすぐ前向きになれるようになってる)ワーホリ仲間とも物事どんな結果であれすべて正解で、自分の心持次第でよかったと思えるか、後悔するか決まるものだねと話しています。イギリスに行ってからもどんな困難でも乗り越えていけると自負しています。

初めて海外での生活を予定している人・考えている人への一つアドバイスとして、どんな困難でもそれが経験そして学びだと思って楽しむというマインドを持ってください。(命の危険は別としてね。)

ほかにもポップな理由として”言語のハードルが低くなった” ”異文化や自然環境への興味が強く体験したい” ”ヨーロッパに行ったことがなく、地続きのため他国への入国が簡単でヨーロッパの国を回りやすいから”などいくつかがありますが、以上のことからギリホリで渡英することを決めました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました